四方山話
 

 焼成が終わり「窯だし」までの数日は、いつも楽しくその皮算用に明け暮れる。造形が事のほかうまく出来たもの、気合がこもった大作、新たな試みを加えた作品・・・など「窯だし」前は、頭の中で素晴らしいその出来栄えを想い描く。
 今回も力のこもったその様な作品が入っている。期待に胸躍らせながら窯の扉を開き、作品が積まれている台車を引き寄せ外に取り出すと、この世に生まれた作品群は初めて外気に触れる。いつもの様にお目当ての作品を先ずはチェック!その瞬間思わず出た一言「オーマイ ガッド!」並んだ大作2点の一方が傾き、両者が何とくっついているではありませんか!「ふぁ〜・・・」とため息と共にこの瞬間、最も期待を込め想い描いていた皮算用は、何時もの様に儚く消え去ってしまいました。
  残念ながら今回お目当ての作品の多くが「取らぬ狸の・・・」やらで、終わってしまいました。でも私はめげませんよ!だって18年間こんなシーンを毎回繰返しながら、今もこの仕事楽しく続けているのですから!


                                                     (10/19/2005)


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