四方山話
 

  今週、月刊「フローリスト」(11月7日発売12月号)、銀座和光チャイム(‘08:2月号)の2誌から取材を受けた。両誌に共通する取材趣旨は、作陶に対する姿勢や理念、生活の中で工芸作品の位置付けについての考えを問うものでした。
  昨年作陶20年の節目を迎え、この間作陶の基本的姿勢は当初から一度も揺るぐ事無く、実践出来た事を幸せに思っている。「数を追うのではなく一点一点丁寧に向かい合い、時間を注ぎ制作して行く」これが基本的な私の作陶姿勢だ。遅々とした歩みではあるが、土の大らかさ、焼成の不思議・・・やきものの奥深さをその時々に発見し、作陶に飽きることなく今日に至たっている。

  上記を物語る様に最新作織部花入は、これまでに無い変化に富んだ存在感のある色調に仕上がった。同様な作品を6点並べて窯に入れていたのに、この1点だけがこんな色調で出てきた。
  「桃栗3年、柿8年、技は10年、芸は一生、やきものは一生半」恩師のこの口癖をつい発してしまう。この言葉の意味は、やきものは、生れ変ってもう半分位やらないと会得出来ない、それ程奥深く難しいモノだと師より聞かされた。いつの間にか、師のこの口癖が私自身の口癖になってしまい、師同様私もやきもと言う迷路に入り込んでしまった様です。

                                                     (10/08/2007)


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