四方山話
 

  今年は、年初より海外からの来客が絶えない。展覧会を開催した関係で、来訪者の国籍はアメリカ・イタリアが主である。互い『やきもの』と言う共通項で引き寄せられているため、私の拙い英語でも数時間の場が何とか持ってしまう。海外からの来訪者は、同業の陶芸家やコレクターが多く、相当やきものの知識は持ち合わせている。そのため,工房の様子、道具、原材料、作品などを通して、私の下手な英語でも何とか意思疎通を図る事ができる。

  土の質感を活かした荒っぽい織部の作品は、特に彼らの興味を引くようで、色々質問が飛び交う。成形方法などは、百聞は一見に如かず!土を取り出しデモンストレーションを行う。テクニックより土そのものの性質が、私の織部作品を特徴付けている事を理解して頂くためだ。

  今回の最新作3点も、土という素材でしか出来ない表現を意識した。完成作品は、焼成中釉が融ける工程で、様々なハプニングが発生し、変化に富んだ色調を生み、土と言う素材をより際立たせてくれる。そこには、人種を超え人の心を捉える魅力が内在するのかも知れない。わざわざ工房に立ち寄る異邦人の眼差しに、ふとその様な感想が過ぎる。                 


                                                    (07/08/2008)


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