四方山話
 

  11月、今年もまもなくシカゴSOFAが開催される。世界各地から工芸作品が集まる大規模なアートフェアーである。会期中アメリカ国内はもとより世界中から美術関係者、コレクターが集まり、出品作家にとって国境・人種を超え多くの人々に自分の作品を見てもらえるまたとないチャンスの場と言える。 NYにある画廊DAIICHI ARTSのブースに数年前から私の作品も展示して頂いている。今回は25点の出品依頼があり、織部作品を中心に志野も加え、陶筥・長方皿・壷・花器、香器などの作品25点を出品した。

  アメリカでの作品発表は、今年10年目に入る。これまでの仕事に何か新しい要素を加え、より進化した仕事に移行しなければならないことを痛感している。そんなマンネリ惰性から脱却しなければならないと云うモヤモヤ感漂う中、今回の最新作3点は制作された。この最新作3点が、何かドラスチックな進化を遂げた作品とはとても言えないが、今回焼成の際、一つ新しい試みとして、還元焼成の時間に幅をもたせ、あえて炉内が不均一、不安定な状態になる様仕掛けてみた。その結果、最新作織部花入は実に変化に富んだ色調表情の織部作品になった。焼成方法を変え、織部の色調に新しい要素を加える事で、一つの進化を遂げることが出来るかも知れない。

  最新作「織部蓋付壷」「織部花入」の2点はシカゴSOFAに出品した。今回は会場に出向き、インブーストークが予定されていて、直接来場者と触れ合う機会がある。出品作品にどの様な反応があるか?会場でその様子をじっくり観察してみたいと思う。                 


                                                    (11/05/2008)


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