四方山話
 

  30歳を目前に陶芸の世界に足を踏み入れ今日に至る四半世紀、 振り返れば随分幸運に恵まれた日々を過させて戴き、感謝の気持ちでいっぱいになる。 仕事について云えば、陶芸に関わることから派生する様々な知識・教養が得られ、 また国内外色々な場所での作品発表を通じて、職業・年齢・出身・国籍を問わず思わぬ良き人間関係を結ぶ機会も得た。 全て陶芸の世界に入っていなければ得られない経験であり、一生巡り合うことの無かった人達であろう。

  上記の様な思いが募る中、私の作品に関心を寄せ応援して下さる方々に対して、 最近少々マンネリ化しつつある制作態度に「これで良いのか?」と自問してしまう。 今年は少し立ち止まり、「継続するもの・変える必要があるもの」をじっくり見つめ、 これまでの仕事を再構築してみたい。

  今年の初窯は、その様な思いのなか制作してみた。○△□をデザインの基本モチーフに形を構成し、器としての機能性と彫刻的な造形物としての2面性をも表現し、360度向きによって形の印象を変え、色々な形が楽しめるよう工夫してみた。今後は用としての機能性ばかりでなく観賞に堪える置物としての要素をより含んだ作品を指向したい。また○△□で構成するデザインも自分を表現する一貫したテーマとして今後進めていきたいと思う。                 


                                                    (03/03/2010)


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