四方山話
 

  高級住宅が立ち並ぶ東京都大田区田園調布、駅から徒歩5分で陶芸作品を扱う店「輝山」にたどり着く。店主とは、開店以来15年のお付き合になるが、プライベートはミステリアスな女性だ。お客とは心地よい距離感を保ちながらも、信頼と人望を集めている。店主のもの見る感性は明快で、そこに妥協もなければ作家に媚び諂う事もしない。そんな店主の直向きな姿勢に魅せられ、吸い寄せられる客は、年齢を問わず圧倒的に女性が多いい。

  このお店で取扱う東京在住の陶芸家は、私一人。店主の要望になかなか応える事が出来ない事で、「一番近くて、一番遠い作家」と称されている。それでも開店以来見放される事なく、気に留めていて下さるのは、本当にありがたい!この度2度目の個展の機会を戴き、会場では、来場者に展示作品について熱く語っていた。その様子を見ていると、店主の言葉に背かない様、もっともっと質を高め、魅力的な作品を制作っていかなければという思いを強くした。

  さて最新作品、織部蓋物はこの度「輝山」での個展に出品させて戴いた。造形・釉調などトータルで完成度の高い作品に仕上がったように思う。「志野香器」と「黄瀬戸食籠」は来月アメリカでの2人展に出品しようと思う。もう10年以上アメリカで作品発表しているが、この様な作品は始めての出品である。会場でどの様な反応があるか、その様子を見てみたい。                


                                                     (10/17/2012)


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