四方山話
 

  東京銀座和光で、今週金曜日から6回目の個展が開催される。出来るだけ、ハプニングを誘発する成形・焼成方法を駆使し、偶然が生み出す土の質感や釉の表情を期待して、今個展の準備を進めてきた。

  偶然イコール不安定。思わぬ魅力的な作品を生み出すこともあれば、一窯全滅と云う悲劇をもたらすこともある。今個展準備に向け終盤は、ブッラク企業並みに働いてきた。そのせいか・・、円形脱毛症・発熱・耳垂れ・ふらつき、これまで経験した事のない様々な体調異変を発した。ところがその割に、期待したほど成果が得られない。心が折れてしまいそうな場面もあった。

  そんな時は何時も「桃栗三年柿八年、技は10年、芸は一生、やきものは一生半」今は亡き師の口癖が頭を駆け巡り、「そう簡単に思う様なモノが出来るものではない!」という戒めが下る。この問い掛けが、私の折れかかった心にギブスを当ててくれ、何とか個展会期直前で出品作品を揃える事が出来た。でももっと色々やれたはずなのに…その様な気持ちも引きずりながら、明日個展がスタートする。                


                                                     (09/03/2015)


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